ランクル60って後悔する？必ず押さえておくべきポイントとは

トヨタの伝説的なSUV、ランクル60は多くの自動車愛好家から高い評価を受けていますが、「ランクル60は後悔する車」と検索している方も少なくありません。

本記事では、ランクル60を所有する際に後悔するポイントや、その特徴や性能について詳しく解説します。

また、ランクル60がおすすめな人のタイプや、維持するために必要な年収、購入時の注意点など、潜在的なオーナーが把握しておくべき重要な情報を網羅的にご紹介していきます。

これからランクル60の購入を考えている方や、その魅力についてもっと知りたいと思っている方のためのガイドとして、役立つ情報をお届けします。

ランクル60で後悔するポイント

ランドクルーザー６０

古く故障が多い

ランクル60は、その頑丈さと耐久性で知られていますが、1980年から1990年にかけて製造されたため、現在では30年以上の年月が経過しています。

この長い時間の経過は、様々な部品の劣化や故障をもたらす原因となっています。

主要な故障ポイントとしては、エンジンの劣化によるパワーダウンや始動不良、トランスミッションのギアの不具合、オイル漏れなどが挙げられます。

燃費が悪い

エンジンは、古い設計に基づいているため、現代の燃費基準に比べると非効率です。

特に、1988年モデルは10・15モードでの燃費が約4.3km/Lという低い数値を記録しています。

これは、現代のエコカーやハイブリッド車と比較すると大幅に劣る数値で、ランクル60の所有者が直面する最大の課題の一つです。

例えば、月間1,000km走行した場合、ガソリンは約250リットルを消費する計算になり、ガソリン代は相当な額に上ることが予想されます。

このため、ランクル60の維持には、燃料コストの高さを考慮する必要があり、日常的な使用には経済的な負担が伴います。

また、エコ意識が高まる現代において、この燃費の悪さはさらなる不利益をもたらす可能性があります。

パーツが不足

維持管理において、純正部品の入手困難さは大きな問題です。

生産終了から数十年が経過しているため、市場には新品の純正部品がほとんど残っておらず、特にレアな部品や特定の修理に必要な専用パーツの入手は一層困難になっています。

この結果、必要なパーツを見つけるためには、専門の解体業者や中古部品市場を頼る必要がありますが、これらの部品は状態が不安定であることが多く、また価格が高騰している場合も珍しくありません。

例えば、エンジン部品や電装系のコンポーネントなどは特に入手が難しく、もし見つかったとしても、新品や良好な中古品に比べて高額になる可能性が高いです。

また、特定の部品が完全に市場から消えてしまっている場合もあり、その場合は修理や維持が不可能になる恐れもあります。

ガラスにUVカットがない

運転する際、紫外線対策は意外な盲点となりえます。

このモデルには現代の多くの自動車に標準装備されているUVカットガラスがないため、長時間の運転中に紫外線への曝露が増加します。

特に夏季や日差しが強い地域での運転では、皮膚への影響や車内の熱が問題となり得ます。

UVカットガラスは、車内に入る紫外線を大幅にカットし、内装の退色防止やエアコンの負担軽減、そして最も重要な皮膚へのダメージ軽減に役立ちます。

これがないためにランクル60のオーナーは、紫外線対策としてサンシェードやUVカットフィルムの追加施工、さらには日焼け止めクリームの使用など、別途の対策を考慮する必要があります。

この点は、特に日差しの強い地域や夏季の長時間ドライブを検討している方にとって、ランクル60の所有を再考する要因になるかもしれません。

また、内装の長期的な保護を考えると、紫外線によるダメージを軽減するための対策は避けて通れない課題となります。

維持費が高い

トヨタ ランドクルーザー60の年間維持コストについて概説します。

一年間でおよそ800,000円が標準的な維持費と見積もられていますが、その内訳には様々な要素が含まれています。

最初に、自動車税と重量税といった固定的な経費が年に約100,000円かかります。

次に、定期的なメンテナンス費用として、オイル交換に年間で約20,000円、フィルター交換に約10,000円が必要です。

また、タイヤ交換については4年ごとに約100,000円（年間25,000円に換算）が目安です。

加えて、燃料コストとして年間10,000kmの走行を想定すると、平均燃費が6km/L（高速道路も考慮）の場合、燃料費は300,000円〜400,000円程度になることが予想されます。

これらの費用はあくまでも基本的な目安であり、実際の運転状況や車の摩耗状態によって変動する可能性があります。

また、前述した通り、ランクル60は生産終了から年月が経過している車種であるため、部品の入手困難や特殊な修理が必要になる場合があります。

したがって、予期せぬ修理費や部品交換費用も維持費の計算に含めることが推奨されます。

内装が古く安っぽい

現代の車と比較すると、内装の質感や快適性において見劣りすることがあります。

ダッシュボードやシート、ドアパネルなどに用いられる素材は、現代の高級車と比べると質感が劣り、一部では安っぽく感じる可能性があります。

また、シートの快適性に関しても、長距離ドライブには向かないことが指摘されています。

当時の技術で作られたシートは、現代の車両に比べるとクッション性が低く、長時間の運転では疲労を感じやすいです。

さらに、遮音性や振動の吸収性に関しても、最新の車両には劣るため、静かで快適な運転環境を求めるユーザーにとっては不満が残る点かもしれません。

これらの要因により、内装の快適性と現代性を重視するユーザーにとっては、後悔する要因になり得ると言えます。

購入を考える際には、これらの内装の特性を理解し、自分のニーズに合致するかどうかを慎重に評価することが重要です。

1ナンバー登録だと高速が高い

1ナンバー登録車は、普通貨物車として扱われます。

この分類には、運転する際の高速道路料金に関する重要な影響があります。

1ナンバー車両は、料金計算の際に中型車として扱われるため、同じ距離を走行しても普通車より高い料金がかかります。

具体的には、1ナンバー車の高速道路料金は、普通車に比べておおよそ1.5倍程度に設定されています。

これは、長距離の旅行や頻繁な高速道路利用において、顕著なコスト増加となり得るのです。

ランクル60を高速道路で頻繁に使用する予定のあるドライバーにとって、この料金差は維持費の面で大きな影響を及ぼす可能性があります。

後部座席が狭い

現代のSUVと比較すると後部座席のスペースは限られています。

後部座席の膝前スペースや横幅が狭く、成人が快適に座るのに十分な余裕がありません。

これは特に長距離ドライブや家族での使用時において、快適性の面で大きな問題となることがあります。

ランクル60を購入する際は、定期的に家族や友人と長距離の旅行を計画している場合、後部座席のスペースについて特に注意が必要です。

ランクル60で後悔しないために

ランドクルーザー６０

ランクル60の特徴

ランクル60は、その頑丈な構造とクラシックなデザインが特徴的なモデルです。

頑強なフレームと優れた4WDシステムを備えており、厳しいオフロード環境でも安定した性能を発揮します。

また、ランクル60は長距離ドライブにおいてもその堅牢な構造が信頼性をもたらし、多くのアドベンチャー愛好家から高い評価を得ています。

この車の外観は、当時のSUVの象徴的なデザインを反映しており、角ばったフォルムや大きなボディサイズが特徴です。

このレトロな外観は、古典的な車両のファンにとっては大きな魅力となっています。　

さらに、歴史的な価値も高く、古い車に特有の風合いや魅力があり、所有すること自体がステータスとなることもあります。

しかし、先ほど説明した通り、その堅固な構造とオフロード性能の反面、現代のSUVと比較すると快適性や燃費の面では劣る部分もあります。

モデル	価格
バン ＳＴＤ	1,818,000円
バン ＧＸ	2,022,000円
ワゴン ＶＸ ハイルーフ	3,420,000円
バン ＳＴＤ(ディーゼル)	2,034,000円
バン ＧＸ(ディーゼル)	2,238,000円
バン ＧＸ ハイルーフ(ディーゼル)	2,402,000円
バン ＧＸ ハイルーフ(ディーゼル)	2,569,000円
バン ＶＸ ハイルーフ(ディーゼル)	2,933,000円

性能・スペック

堅牢な性能と信頼性の高さで知られています。

主に直列6気筒エンジンを搭載し、これにより十分なトルクと力強いパワーを提供します。

特に、ディーゼルモデルに搭載された12H-T型エンジンは、最高出力135psと最大トルク32.0kg・mを発生させ、厳しいオフロード環境においても高いパフォーマンスを発揮します。

ランクル60の4WDシステムは、パートタイム方式を採用しており、必要に応じて四輪駆動に切り替えることができます。

これにより、様々な地形や路面状況に対応し、安定した走行を実現します。

さらに、半だ円リーフスプリングを採用したサスペンションは、荒れた道でも高い耐久性と快適性を提供します。

一部デメリットを補うだけの独自の魅力と走行性能を持ち合わせており、多くの愛好家から支持されています。

全長×全幅×全高	4750×1880×1945mm
ホイールベース	2730mm
トレッド前／後	1515／1500mm
車両重量	2220kg
最高出力	135ps(99kW)／3500rpm
最大トルク	32.0kg・m(314N・m)／2000rpm
種類	水冷直列6気筒OHVターボ (ディーゼル)
総排気量	3980cc
燃料タンク容量	90リットル
使用燃料	軽油
駆動方式	パートタイム４WD

ランクル60と70の魅力の違い

ランクル60とその後継モデルであるランクル70は、それぞれ独自の魅力と特徴を持っています。

ランクル60は1980年代のモデルで、クラシカルなデザインと耐久性が特徴です。

オフロード走行やアドベンチャーにおいて、その頑強なボディと優れた走破性が高く評価されています。

特に、未舗装の道や険しい山道など、過酷な環境においてその能力を発揮します。

一方で、ランクル70は1984年から生産が開始されたモデルで、ランクル60の特徴を継承しつつ、現代の技術を取り入れています。

例えば、最新の安全装備や運転支援システムが搭載されており、快適性や安全性が向上しています。

これにより、日常の都市部での運転から、本格的なオフロード走行に至るまで、さまざまなシチュエーションに対応できるのが特長です。

ランクル60は、そのレトロな魅力と歴史的な価値に加え、堅牢な構造と高いオフロード性能が求められる場面での適性を持っています。

これに対し、ランクル70は最新の快適性と機能性を求めるユーザーに向けて設計されており、より現代的なドライビング体験を提供します。

最終的にどちらのモデルを選ぶかは、ドライバーの好みやライフスタイル、使用目的に依存します。

ランクル60をお勧めしたい人

この車は、冒険的なアウトドア活動やオフロード走行を愛する人々に理想的です。

また、クラシックカーコレクターやレトロスタイルを好むカーエンスージアストにもお勧めです。

ランクル60のクラシックなデザインは、1980年代の車の魅力を色濃く反映しており、歴史的価値を重視するコレクターにとって魅力的な選択肢となります。

さらに、改造やカスタマイズの可能性も高く、個性を表現したいドライバーにとっても魅力的です。

そのため、この車は、現代的な快適性や最新のテクノロジーを求めるユーザーには向いていません。

年収はどれくらい必要か

ランクル60の所有と維持には、相応の経済的基盤が必要です。

年間維持費が約800,000円とされるランクル60を快適に維持するためには、固定費、定期的なメンテナンス、燃料代、そして突発的な修理や部品交換費用を考慮に入れる必要があります。

これらのコストを十分に賄うためには、安定した収入源が不可欠です。

実際にランクル60のオーナーとなるためには、おおよそ年収500万円以上がよいでしょう。

この収入水準は、車両の購入費用だけでなく、継続的なメンテナンスや運用コストをカバーするのに適していると考えられます。

ランクル60を所有することは、単なる趣味や愛好の範疇を超え、一定の経済力を必要とする投資であるとも言えます。

そのため、購入を検討している方は、自身の財政状況を慎重に評価し、ランクル60の維持が自身のライフスタイルや経済状況に適しているかどうかを考慮することが重要です。

所有する喜びを十分に味わうためにも、経済的な余裕を持ってランクル60を楽しむことをお勧めします。

購入時の注意点

ランクル60を購入する際には、以下のポイントを細かくチェックすることが重要です。

エンジンの状態

• エンジン音や振動のチェック
• オイル漏れや排気煙の有無の確認

ブレーキの効き

• ブレーキパッドの摩耗状態の検査
• ブレーキ液の量と色の評価

サスペンション

• 走行中の振動や異音の確認
• ショックアブソーバーの漏れの検査

電気系統

• ライト、ウィンカー、エアコンなどの機能テスト

故障・事故履歴

• 車の過去の履歴の詳細な確認

外装・内装の状態

• 傷、凹み、錆の検査
• 内装の汚れや破れのチェック

これらの詳細な検証を通じて、ランクル60の総合的な状態を評価するとよいでしょう。

ランクル60って後悔するかの総括

記事のポイントをまとめます。